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やはた幼稚園花育レポート「育てよう」ヒヤシンスの球根
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ヒヤシンスの水耕栽培を通じて、球根から根や芽が成長する過程を観察してもらいます。また、球根は寒い冬を土の中で過ごした後、春になると花を咲かせることを知ってもらい、季節をまたいで植物を観しながら、植物の成長に必要な条件や季節変化について、理解を深めてもらいます。
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テーマ 「育てよう」ヒヤシンスの球根 主な内容 ヒヤシンスの球根が冬を越して春に花を咲かせる過程について学びます。実際に水耕栽培専用のカップに球根を設置し、根や芽の成長を観察しながら、春になって花が咲く喜びを感じてもらいます。 対象 年長組(35名)×3組 時間 50分×3組 実施日 2010年11月4日(木)
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講師がヒヤシンスの球根栽培について説明します。ほとんどの園児たちは球根を見るのが初めてとのこと。「タマネギみたい!」と声が上がります。ヒヤシンスの花の写真を見せながら、球根が冬を越した後に春には綺麗な花を咲かせることを伝えると、園児たちは興味津々の様子。
植物には球根という形もあり、土の中で寒い冬を越して春に花を咲かせるという、時間をかけて季節とともに成長することを知ってもらいます。
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球根と栽培カップを配ります。今回、用意したヒヤシンスは、赤、ピンク、白、黄、紫の5色。何色の花なのかは咲いてからのお楽しみですが、球根自体の色も、濃い色や白っぽい色があり、また大きさや形も一つ一つ違います。実際に球根を手にとって、大きさや形、色や匂いなどを感じてもらいます。また、根が出る部分、芽が出る部分を把握してもらいます。
自分の球根を選ぶ園児たちの様子は楽しそうでした。手にした球根を眺めてみたり、大事そうに撫でてみたり、これから育てる球根への愛着をもってくれたようです。
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栽培カップに貼る「花育シール」とネームプレートに、「今日の日付」と「花の名前」、そして「自分の名前」をマジックで書いてもらいます。最初の頃は変化に時間がかかる球根栽培。植えた日付を書いておくことが、今後観察していく上で大事なポイントになります。
「ヒヤシンス」という聞き慣れない花の名前を書くために、園児たちは何度も黒板の文字を確認しながら熱心に書いていました。聞いて、話して、書くことで、お花の名前を覚えてくれたようです。
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ヒヤシンスの球根は本来、土の中で冬を過ごし、暖かい春になると芽吹いて花をつけます。その環境を作るために水耕栽培では、根がでるまで球根は涼しくて暗い場所に置きます。そのため、栽培カップに光が当たらないようにアルミホイルで包みます。この際に、水を注ぐための穴をふさがないようにします。
なぜアルミホイルを巻くのかを考えてもらうのがポイントです。温度、光、水といった球根が花をつけるために必要な条件を知ってもらいます。
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いよいよ最終工程です。球根の底が水に漬かるように確かめながら、栽培カップにお水を注ぎます。水がこぼれないように気をつけて運びます。最後にヒヤシンスの育成日記を配り、名前を書いてもらいます。これから春までの間、「根が出た日」「芽が出た日」「花が咲いた日」を記入してもらいながら、自分のヒヤシンスの成長を観察してもらいます。
育成日記に写真を貼ったり、観察のコメントを書いたりしてもらうことで、自身が育てるヒヤシンスに親しみを感じてもらい、季節とともに変化する植物の観察を楽しめるようにしています。