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- 武蔵野東第一・第二幼稚園花育レポート 「ありがとう」の花束 2012
武蔵野東第一・第二幼稚園花育レポート 「ありがとう」の花束
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感謝の気持ちを伝える手段として花束を用います。「心をこめて制作すること」、「園児の発想を活かして制作すること」と、花の特性や扱い方を学んでもらうことがこのプログラムの目的です。
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テーマ 「ありがとう」の花束 主な内容 いつもお世話になっている家族や身近な方に、感謝の気持ちを伝える方法として花束を作ってもらいます。心をこめて制作してもらうと同時に、使用する花がどのような場所で作られているのかや花束を作るテクニックなども学びます。 対象 年長組187名 時間 50分×6組+自閉症児クラス30分×1組 実施日 2012年2月13日(月)、14日(火)
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花束作りを始める前に、紙芝居を使って日常生活における花との関わりを考えてもらいます。「どこ でお花を見たことがある?」「どんなときにお花をもらったりあげたりしたことがある?」とたずねると、 「公園でみたことがある」「お誕生日にお花もらった」などたくさんの声が上がりました。そして、「お花を あげたり、もらったりするとどんな気持ちになる?」と聞くと、「うれしい気持ちになる」「楽しい気持ちにな る」と答えてくれました。「今日は、その気持ちを胸に花束を作り、プレゼントしましょう。」と伝え、花束作 りが始まります。
制作の導入として、自分達の生活の中でお花と接する機会を考えてもらい、たくさんお花を見たり、活用していることを知ってもらいます。さらに、お花は人を笑顔にすることを実感してもらい、今日は感謝を伝える花束を作ることを確認します。
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今日使うお花をみんなに配布し、お花の扱い方やどういうお花なのかを説明します。今日はカーネーションとドラセナの葉を使うのですが、カーネーションの名前も母の日によく使う花だということもほとんどの園児が知っていました。また、ドラセナは熱帯地方の植物で、マレーシアで作られたものを持ってきたと伝えると、みんな驚いた様子です。
お花はこわれやすく弱いものなので、やさしく丁寧にさわってあげてね、と伝えると、みんな小さい手でそっとお花を持ってくれました。また、お花屋さんにあるお花は専用の農家さんで作られていることや日本だけでなく海外で作られたものも使っていることを説明すると、より興味関心が高まります。
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いよいよ花束づくりが始まります。お花を切る時は「ななめに切って水をたくさん吸えるようにする」、束ねる時は「指で花瓶の口のような丸を作り、その中にお花を入れる」などお花屋さんのテクニックを教えながら、花束をつくります。
お花屋さんで売っている花束のようにするためのテクニックとその理由を確認しながら作業を進めます。きれいに作ることももちろんですが、お花にとって一番よい状態を保つことを考え、理解してもらいます。
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花束をラッピングペーパーで包みます。ラッピングペーパーは事前に園児達に渡し、好きな形にカットしてもらいました。ラッピングペーパーをきれいに巻くのは、園児達の小さい手ではかなり難しい作業ですが、みんな一生懸命に取り組みました。そして、モールのリボンをつけて完成です。 精一杯がんばった園児に、メダルの「認定証」をプレゼントして、プログラムは終了です。
ラッピングペーパーも「ママが好きな色」「パパにあげるからハートの型抜きをした」など、渡す人のことや感謝の気持ちを伝えたいという園児達の思いが伝わる力作揃いでした。完成した花束を手にした園児達は、どうやって渡そうか、なんて伝えようかとワクワクドキドキしている様子です。
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今回、自閉症児クラスの園児にも、プラスチックの容器に各自で絵を描いてもらい、そこにお花を挿してもらうプログラムを行いました。カーネーションやドラセナを切る作業やバランスよく生けるなど、少し難しい工程もありましたが、みんな楽しく真剣に取り組んでくれました。
容器に書いた絵は、どれも色鮮やかで斬新です。同じ材料でも一工夫加えることでオリジナリティを発揮することができます。