緑を守る
Planting
日比谷花壇グループ
~緑とともに生きる~

第2回天然記念樹レポート
神着の大サクラ

長い年月を生き抜いてきた貴重な老体木は、地域の人達だけでなく日本全体の財産といえます。 これらの貴重な財産を、大切に次世代の子どもたちに引き継いでいく活動についてご紹介します。

老大木は、人々の想像を駆り立てる不思議なチカラがあります

緑の総合病院の活動の中に、天然記念物である老大木の健康状態を診断し、痛んだり弱っていたりする部分を治して健康にし、 これからも健康に成育していけるようにする仕事があります。
仕事を通じて、様々な古木、老木に出会い、彼らの持つ不思議なチカラと、彼らに対する畏敬の念を感じることがあります。 その中でも特に珍しい東京離島の古木を紹介します。

私がこの神着の大サクラに出会ったのは今から16年前になります。東京都指定天然記念物調査団の一員として伊豆七島を巡りました。 その際、伊豆大島では国の特別天然記念の桜株でその生命力に驚き、そして三宅島でこの大桜の根に感動したことを今でも思い出します。

東京の離島に生きる奇木を守れ!(都指定天然記念物)

神着の大サクラ

三宅島は東京から180kmほどの南方海上にある直径8kmほどの孤島です。島の全域が富士箱根伊豆国立公園に 指定されています。島の中心にそびえる雄山は噴火を繰り返しています。2000年の大噴火で破壊された植生や 昆虫相などの自然は、現在ダイナミックに日々刻々と遷移していると聞きます。

三宅島には東京都指定の天然記念物の「ビャクシン」、「堂山のシイ」そして「神着のサクラ」の3本が脈々と生き続け、 いずれも特徴ある樹形となっています。


今回紹介する樹木は「神着の大サクラ」というオオシマザクラの変わった形の古木です。この大ザクラは、空のどこかから飛んできてこの神着の地に突き刺さって、今も生きているといったイメージを沸き立たせる奇木です。


このようなサクラを見ていると、サクラには他の樹木に比べて強烈であからさまな程の生き延びようとする意志があるように思えてなりません。私たち日本人が殊更にサクラを愛でる気持ちのなかには、何かそれらに対する畏怖の念が自ずと含まれているのかもしれません。


神着の大サクラの夜景

まとめ

緑の総合病院(※1)では、日本の最先端の技術と知識を持つメンバーが、集まり、日本各地での天然記念物保護(樹木の診断と治療)の技術や、 後継樹育成(遺伝子保存)等の技術で、「みどりの環境」を守る活動を行っています。
※1 緑の総合病院は株式会社エコルの登録商標です。

レポーター:緑の総合病院 院長 神庭正則

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